住民と生息地
初期の段階で行なわれたことは、住民とその生息地が相互作用しあう、それ以降の社会・文化のパターンをきめるでしょう。
しかし不可逆的な変化はめったにありません。
ダムは長期間存続するものですが、その目標や利用に対する基準は変化するでしょう。
それによって新しい水体の操作や、それに伴う生物の変化も変わってくるでしょう。
貯水池の湛水が始まったとき、新しい生態系の物理的構造は形成を開始し、そこには、人造湖と隣接地域との間の新しい複合関係が成立しはじめます。
つぎには、生物や社会の変化の段階がひきつづきます。
この系列は数知れず発生しており、今や人造湖は、地球上の流出の約10分の1をある程度調節しているのです。
貯水池の物理的影響は、それが占める地域に限られるだけでなく、もちろんのことですが、水文状況に大きな変化をつくり出しながら、遠く下流域に及んでいます。
この下流域の変化のパターン全体を記述することは、この論議の枠をこえます。
しかし下流域への主要な効果が、貯水池設計の実現可能性の判定に寄与する場合には、これらの問題を論ずることにします。
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